沖縄県最大の都市である那覇市で、しかもその象徴である首里城が火災となり、多くの資料や財産などが失われました。
警察や消防はただちに現場検証を行い、その原因などについて特定を急いでいます。
これについてみていきます。
首里城出火の背景と経緯
10月31日に、沖縄県那覇市にある首里城で大規模な火災が起きました。
首里城は風に煽られ、城内の建物にまで、次々と出火が拡大していきました。
そして、消火まで11時間にわたって燃え続け、首里城正殿など、城の主要な建物がすべて全焼するという、本当に痛ましい火災となってしまいました。
結局のところ、敷地内の7つの建物を含む、およそ4,800平方メートルが焼失しました。
警察の調べによると、火災報知器が作動した、正殿のシャッターは施錠されていたとのことであり、内部から出火した可能性が高いとみられています。
なお、正殿では、外部で火災が発生した際に、自動的に延焼を防ぐための消火設備は作動しましたが、内部のスプリンクラーの設置義務がなく、内部に消火設備がなかったといいます。
出火直後には、警備員が放水銃を使おうと懸命に努力しましたが、あまりの高熱で、そばに近づけなかったようです。
また、焼失した7棟はいずれも復元建物で、文化財保護法や消防法の規制から外れていました。
影響と地元の悲しみ
今回の首里城正殿などの全焼によって、約1500点の収蔵品や、琉球王国の資料など、重要な遺産である、400点もの展示物が焼失したことが判明しました。
また、沖縄県指定の文化財3点を含む、残る約1100点についても、無事が確認できていないといいます。
これを受けて、花城良広理事長は
「初期消火ができなかった。防火体制を検証したい」
と述べました。
地元の市民の間には大きな動揺と悲しみが広がっています。
近くに住む90代の女性:
「首里城が焼失したのがいまだに信じられず、自宅からいつも見えていたので本当にさみしいです」
宜野湾市の59歳男性:
「母は戦争を経験していて首里城が燃えるのを2回も見ているので、もう見たくないと落ち込み、心のケアが必要です」
などなど・・・。
地元の衝撃は大きいです。
まとめ
・沖縄最大の都市、那覇市の首里城から出火
・数多くの貴重な資料や財産が焼失
・地元にはショックが広がる
沖縄を象徴する歴史遺産である首里城が焼失してしまいました。
市民の嘆きも大きいです。
早急な原因究明と、今後の万全な防火対策が急がれます。
最後までお読みいただきありがとうございました。