マスコミなどで大々的に報道され、世間を驚かせた、神戸市立東須磨小学校での教員同士によるいじめ問題。
常軌を逸した行動に、世間は驚き、憤慨しました。
今回、加害者教師への給与差し止めが実施されるようです。
いじめ問題の背景と、給与差し止めに至る経緯
わずか20代前半の若い男性教諭に対し、
本人が嫌がるのも構わず激辛カレーを食べさせたり
本人の自動車の上に乗って車両を傷付けたり、
全く言語道断の行為を行っていた、現場の加害者側教諭たち。
校長の息がかかっているとして絶対的な権勢(?)を誇り、「女帝」といわれた女性教諭が「主犯」で、それに追従していじめに加担したのが、3人の男性教諭たちでした。
この様子は、さんざん動画なども公開され、ネットでは顔のぼかしもなく晒され、実名報道までなされています。
この報道を受け、神戸市議会では、加害者の教諭への給与を差し止めるための改正条例を提起し、29日の市議会で可決・成立しました。
その内容は、「職員に重大な違法行為があって起訴されるおそれがあること、さらにこの職員が引き続き職務にあたることで公務の円滑な遂行に重大な支障が生じるおそれがある場合には、休職させ給与を支給しないことができる」というものです。
当初、神戸市の教育委員会は、加害者の教諭4人を有給休暇を取らせ自宅で謹慎させましたが、この対応について、市民から多くの批判が寄せられていたことが背景として挙げられます。
今後の展開と世間の評価
今回の決定にあたり、市議会では、この条例が今後、他の事例などで恣意的な運用を行わないために、
「給与の差し止めにあたっては、必ず本人に弁明の機会を与えるよう求める」という内容の付帯決議も可決しています。
改正条例の成立を受け、市教育委員会は、速やかに、加害者教諭の給与を差し止め手続きを実施する予定です。
しかし一方、主犯格の女性教諭は、公表された反省手記で
「子どもたちの前に出られなくなり、申し訳ありません」
「被害教員には自分の思いがあって接していたつもり」
「(被害教員を)かわいがってきただけに本当につらいです」
など、まるで自分が被害者であるかのような弁明をしています。
他の加害者教員も同様の態度のようです。
これに対して、世間の反応は
「論点がずれており、反省の様子がみられない」
と、多くの憤りを感じる声が寄せられています。
なお、神戸市教育委員会は、加害教員が自主退職を申し出た場合、それを認めない方針を発表しました。
本処分の決定前に加害教員が自主退職を行った場合、退職金が支払われ、懲戒歴が残らないため、
厳正な処分により、再発防止を図る狙いがあります。
まとめ
・神戸市小学校で教員同士のいじめが発覚
・加害者教諭には給与差し止めを決定
・加害者教諭はなお真摯な反省の色がみられず、世間は批判
今回の一連の事件と、その後の対応についてみてきました。
なんともやるせない気持ちになってしまいます。
言語道断な加害者教諭ですが、真摯に反省し、自分を見つめ、被害教諭に誠意をもって謝罪して欲しいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。